オール1の落ちこぼれ、教師になる (12/17)
- 公開日
- 2012/12/17
- 更新日
- 2012/12/17
校長室の窓
朝礼では、「オール1の落ちこぼれ、教師になる」という本を書いた宮本延春(まさはる)さんの紹介をしました。
彼は、高校の数学の教師になっています。小学校の時からひどいいじめにを受け、勉強も学校もすべてが嫌になり、中学校一年の時の成績は、オール1です。国語の漢字は自分の名前を書けるだけ、数学は九九が二の段までしか言えない学力だったそうです。中学校卒業後は、就職をします。さらに、16歳のとき母親を、18歳で父親を亡くし、家族もない天涯孤独になります。職を何度も変え、生きていて何が楽しいのかと悶々としつつ、筆舌に尽くしがたい不安や絶望に襲われます。
しかし、23歳のとき、転機が訪れます。アインシュタイン博士の「アインシュタイン・ロマン」というビデオを見たことです。これを見て、自然の美しさに感動し、物理学に興味をもち、国語辞典を片手に物理学の本を読み始めます。「小学3年の算数ドリル」を買ってきて自分で勉強を始めます。仕事に疲れてきても、深夜までもくもくと勉強をしました。翌年には、定時制高校へ入学し、27歳で国立名古屋大学に合格をします。その後、大学院まで進み、卒業後、36歳で高校の数学の教師となります。
「あとがき」から
私は、人生でいろいろな壁にぶち当たりました。いじめや落ちこぼれをはじめ、両親との死別や社会の荒波、それらはとても厳しく辛いものでした。そんな苦しい生活をしていても、社会のどん底で生活していても、「夢」や「希望」を捨てなければ幸せになれるチャンスはやってくることを知りました。
※ ちょっとした「きっかけ」があれば誰でも頑張れる!辛いとき、苦しいときこの本を読んでみてください。自分を信じて頑張れ、西っ子!