ホタル(6/28)
- 公開日
- 2010/07/01
- 更新日
- 2010/07/01
校長室の窓
梅雨のこの時期に見られる生物としてホタルがいます。ヒメボタル・ゲンジボタル・ヘイケボタルがいます。このあたりで見られなくなった原因として、生活排水や農薬によって幼虫のえさであるカワニナ・マイマイ・キセルガイといった貝類が減ったことがあげられます。生き物のつながりが壊された例ですね。
ホタルの特徴はおしりが光ることですが、この光は冷たい光「冷光」と言われます。普通の電球は電気エネルギーの10〜20%しか光に変えられず、残りは熱として出て無駄になります。白熱電球は触ると非常に熱いですね。最近話題のLED電球でも30%程度です。ホタルの光の原理を利用した熱の出ない電球が将来できるといいですね。
「蛍の光」といえば、昔、卒業式でよく歌われた歌が浮かびます。知らない人も、店の閉店時間を知らせる曲と言えば聞いたことがあるでしょう。歌詞には、ホタルをたくさん集めた明かりや、窓の外の雪の照り返しの明かりで本を読んで勉強したという、中国の昔の話が入っています。そこからできた「蛍雪」という言葉は、苦労して勉強に励むことを表します。