「1/2成人式」 式辞 (2/27)
- 公開日
- 2014/02/27
- 更新日
- 2014/02/27
校長室の窓
「1/2成人式 式辞」
みなさん、1/2成人になられて、おめでとう! ここで、何がおめでとうか、1/2成人式の意味について、考えてみましょう。成人つまり大人になるのは、20歳です。つまり、みなさんは今年、10歳になったということなので、半分大人になったということです。
10歳は、世話をしてもらうばかりだった立場から、世話ができる人、人の役に立つ立場へと変わる大切な節目だと思います。
先日、2/14の大雪の日に、4年生の10人の人が、人命救助を行ったことを紹介しました。助けられた方の奥さんは、涙を浮かべて感謝の気持ちを伝えられました。一人の大人の命をみなさんは救ったのです。こんな勇気と優しさを持ったみなさんを、私は誇りに思いました。
これまで関わっていただいた両親はもちろんのこと、多くの友達や地域の方々への感謝の心を忘れず、高学年としての自覚と責任ある行動ができることを目指してほしい。
つまり、10歳は、大人への第一歩めということで「おめでとう!」の言葉を贈ります。
さて、保護者のみなさま、この10年間はさぞご苦労や世話のかかる日々であったことでしょう。泣いて要求することしかできなかった赤子が、言葉をしゃべり始め、立ち上がり、歩き始め、今、こんなにも元気に明るく成長しました。ここまで、無事お子さんが成長されたことにお喜びを申し上げます。
さて、この10歳という年頃は、自意識が芽生える年齢です。「自分」「私」という存在を意識し始めます。今まで、親のいうことは素直に聞いていた子も、批判的傾向が芽生える時期に当たります。また、「ギャング・エイジ」といわれるように、友達志向が一段と高まり、「子どもたちの世界・集団」ができていきます。これも大人に向けた自立へのステップの第一歩です。
また、身体的には、2次性徴が始まり、体の変化やそれへの悩みも出てくる時期です。
最後にお願いがあります。親としては、子育てに手がかからなくなった分、目をかけてほしいと思います。これから子どもは色々なことにぶつかり、時には失敗し、悩むこともあります。そんな時、子どもに親の愛情がしっかり伝わっていれば、大きくは外れては行きません。
「子どもの言動を見れば、親の愛情が分かる」とも言われています。
1/2成人式を境に 子育てに「手を離しつつ、しっかりと目をかけてほしい」と思います。
(校長)