3学期始業式 「田部井淳子」 その1 (1/7)
- 公開日
- 2014/01/07
- 更新日
- 2014/01/07
校長室の窓
みなさんは、初詣には行きましたか。夢や目標が叶うように神様にお祈りをしたここと思います。
さて、みなさんは田部井淳子さんの名前を知っていますか?女性として世界で初めてエベレスト登山に成功し、さらに7大陸最高峰を登頂した登山家です。昨年10月に「それでもわたしは山に登る」という本を出版しています。
その田部井さんは、現在75歳。一昨年、突然がんで余命3ヶ月、治療を受けても5年生存率3割と宣告されます。
普通ならそこで落ち込むところですが、そこは国内外問わず数々の頂を制覇してきた登山家です。やはり、ただ者ではありません。週に一度の抗がん剤点滴の合間を縫って、山へと向かいます。薬の副作用で太ももが上がらず、自宅の階段を上ることさえ大変な状態だったにもかかわらず。
田部井さんは、次のように言っています。
『エベレスト登頂をめざすために登山家仲間を誘いました。登山家たちは、「一度でいいからエベレストに登ってみたいと」と答えました。ところがその言葉のあとに、ほとんどの人が「でも」という2文字がついてくるのです。「でも体力がない」「でも技術がない」「でもお金がない」「でも暇がない」という具合に。自分が夢をもっていながら、その夢を実現するためにどうすればよいのかを考える前に、自分ができない条件・理由を先に作ってしまうのです。登山に必要なのは、すぐれた体力でなく、すぐれた技術でもなく、一番必要なのは本当に行くという強い「意志」のみなのです。』
3学期、そして1年は、すぐに過ぎ去っていきます。ぜひ、強い「意志」をもって自分の夢に目標に向かって進んでいきましょう。
(校長)