「出世望まない」? (4/25)
- 公開日
- 2013/04/25
- 更新日
- 2013/04/25
校長室の窓
先日(4/22)の商業新聞に、高校生を対象に「将来偉くなりたいと思うか」という調査結果(日本青少年研究所)の記事が載っていました。日米中韓の比較もあり、考えさせられました。
その結果によると、約54%の割合で偉くなりたいと思わないと回答しています。他の国との比較では、極めて高くなっています。「日本の高校生は現状で満足する傾向がある。長引く不況の影響で、壁を乗り越えていこうとする意欲が弱まっているのではないか」という分析をしていました。
みなさんは、この結果をどのように感じましたか。
恵まれた環境で生活をしているために、ハングリー精神や将来を切り開く気力も失われて来ているのではという危惧をもちました。現状に満足してしまえば、新しいことへの挑戦意欲も無くなり、困難に耐える気力も失われがちです。人間の成長には、壁を乗り越えながら、一歩ずつ自分の能力を高めたり、人間関係を学んだりする機会が大切だと思います。
小学校生活の中でも、考えようともせずに「できっこない」、「面倒くさい、やりたくない」という言葉を時々聞きます。教師は、根気強く、工夫しながら、その子と向き合っています。時には太陽になり、時には北風になり。
社会に出れば、厳しい現実があります。人間の成長にも「厳しい寒さこそ 大切」だと思います。
(校長)