学校日記

知識 と 知恵 (3/14)

公開日
2013/03/14
更新日
2013/03/14

校長室の窓

 学年末のこの時期は、通知票などの作成をします。一人ひとりの一年間を通した学力や生活の様子をまとめます。学習指導要領の中心課題である「生きる力」の育成をめざして学校現場では取り組んいます。「知識」だけでなく「思考・判断・表現」の力をどれだけ付けることができたか。人間関係のかかわり方や社会人として自立していける力が身についてきているか。「生きる知恵」「生き抜く知恵」を養っていきたいと考えています。

 将棋「七冠」を独占した羽生善治の著書「捨てる力」の本を読み、次のような文が「教育新聞」(3/14)のコラムに載せられていたので紹介します。
・・・以下引用・・・
『「知識」は一時的なもの、「知恵」は普遍的なもの。
「知識を学ぶことに意味がないかといえば、もちろんそんなことはない。知識を得るというプロセスを経ることで、知恵は身につく。今この時を生き抜くために必要な知識を身に付けることは、知恵を得るためにもつながる」・・・「繰り返し繰り返しやることで何かが分かる」「ひとつのことをやり続ければ能力は衰えない」(羽生)・・・・そこには、底流に継続の力、すなわち日頃からの努力の大切さが説かれている。』
・・・引用終わり・・・

 毎日の日常を精一杯、努力していくことが、「知恵」を付ける確かなことであるようです。
 毎日の授業、家庭学習、友達関係、生活習慣など、日常の積み重ねの中から、子どもは学び成長していく。学ぶ「素直な」気持ちをもっていることが大切だと考えます。

「小さなことの積み重ねが、とんでもないところへいく、唯一の道である」(イチロー)