学校日記

東日本大震災時の学校対応 (1/27)

公開日
2013/01/27
更新日
2013/01/27

校長室の窓

 昨夜の雪も、積雪にならず、安心しました。
 先日、愛知県青少年赤十字加盟校研究会があり、宮城県石巻市立大須小学校の教頭先生から、「災害時における学校・教職員の役割と取組」という演題で講話がありました。東日本大震災を実際に体験した話を聞かせていただきました。
 この学校は、高台にあったために津波被害はなく、全校児童数10名の学校に700人を超える地域住民の避難を受け入れることになったそうです。
 ・混乱期は、マニュアルは役に立たなかった。→「マニュアルありき」ではない、学校・家庭・地域の協働体制の構築が必要
 ・3ヶ月学校に泊まり込んだ。避難所運営に関して、混乱期は教職員がコーディネートしなければならなかった。→だれかがやらなければならない。地域のシンボル、拠点としての役目(教職員も被災者)
 ・避難所運営組織の立ち上げでは、地域の信頼されるリーダーが必要。消防団という地域の組織を生かし統制を図った。教職員は各班のリーダーとなり、避難民とともに役割分担をして仕事を行った。各地域割りで教室・体育館割りを決めた。
 ・学校再開後は、子どもが第一。担任は子どもに寄り添ってもらう。避難所だからできる教育活動を展開した。
 など、想定外の状況の中で困難を乗り越えてきた訴える話であった。震災から学んだこととして
 ・学校と地域が寄り添った教育活動を展開することで、どんな震災が起こっても、耐えていくことができることを学んだ。地域とともに歩む学校づくりを今後も続けていく。
 ・行政との綿密な連携を図ることで、減災できると考えられる。
と結ばれた。

※ 愛知県にも南海トラフ沖地震が想定されています。私たちの海部地域は軟弱地盤のため液状化現象が起きると言われています。また、新川・庄内川への津波の遡上も危惧されています。日頃からの危機管理意識が重要です。
<写真は「写真集 日本の自然災害 東日本大震災来襲から 引用」>