小さい勇気をこそ (1/21)
- 公開日
- 2013/01/21
- 更新日
- 2013/01/21
校長室の窓
冷え込んだ朝、お母さんに何度も「起きなさい」といわれている子は、いませんか?ポンと布団をはね、パっと起きることができていますか。「いつまでテレビをみているの」と注意をされず、ポンとスイッチを切って、パっと勉強を始めることができていますか。 始業式の話「ポン・パで行こう」を実行していますか?。
「小さい勇気をこそ」
<東井義雄「いのち」の教え>から
人生の大嵐がやってきたとき
それがへっちゃらでのりこえられるような
大きな勇気もほしいにはほしいが
わたしは 小さい勇気こそほしい
わたしのたいせつな仕事を後回しにさせ
忘れさせようとする 小さい悪魔が
テレビのスリルドラマや漫画に化けて
わたしを誘惑するとき
すぐそれがやっつけられるくらいの
小さい勇気でいいから
わたしは それがほしい
もう五分くらい寝ていたっていいじゃないか
けさは寒いんだよと
あたたかい寝床の中にひそみこんで
わたしにささやきかける小さい悪魔を
すぐ やっつけてしまえるくらいの
小さい勇気こそ ほしい
明日があるじゃないか 明日やればいいじゃないか
今夜はもう寝ろよと
机の下からささやきかける小さい悪魔を
すぐ やっつけてしまえるくらいの
小さい勇気こそ ほしい
紙くずが落ちているのを見つけたときは
気がつかなかったというふりをして
さっさと行っちまえよ
かぜひきの鼻紙かもしれないよ
不潔じゃないかと呼びかける小さい悪魔を
すぐ やっつけてしまえるくらいの
小さい勇気こそ わたしはほしい
どんな困難ものりきれる
大きい勇気もほしにはほしいが
毎日 小出しにして使える
小さい勇気でいいから
それが わたしは たくさんほしい
それに そういう小さい勇気を軽べつしていては
いざというときの大きい勇気も
つかめないのではないだろうか