学校日記

紅葉 (10/24)

公開日
2012/10/24
更新日
2012/10/26

校長室の窓

 山の方では、紅葉が始まっています。美しいと感じるのは、そこに「いのちの物語」を感じとるからでしょうか?

「葉っぱのフレディ」(レオ・バスカーリア作)から

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「ぼくたちは いったいなにを目標にして 生きていったらいいんだろうね?」
そのときダニエルは、こう教えてくれたんだ。「生きたあかしを しめすことだよ。自分がこの世に生まれて 今ここにいることには ちゃんとした意味があるんだなって、そう思えるような 生きたあかしをね」と。
そしてダニエルは さらにつづけて こういったんだ。
「なにか ほかの人のやくに立つことをして よろこんでもらえるのは、生きたあかしになるんだよ。・・・」

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「ぼくたちは みんな同じ木にいるのに、どうして ちがった色になるのかな?」
フレディには どうもふしぎでした。
「ぼくらはみんな、それぞれ どこかがちがっているからだよ。体験したことも 一人ひとりちがっているし、お日さまへの向き方も みんなまちまちだった。ぼくらのつくる影だって 同じものは ひとつとしてなかっただろう。だから、みんなそれぞれ 別の色にになったって、ちっとも 不思議じゃないんだよ」
ダニエルは 淡々と答えました。

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「ぼくは 死ぬのがこわいよ」フレディは ダニエルに いいました。
「死んだあと どうなるか わからないんだもの」
「フレディ。ぼくらはだれだって、よくわからないことは こわいと思うものなのさ。あたりまえだよね」
ダニエルは、フレディの気持ちをやわらげるように いいました。
「でもきみは、春が夏になっても こわくはなかっただろう。夏が秋になったときも そうだよね。季節がかわるのは 自然のなりゆきなんだ。だから、いつの日か ぼくらが死ぬ季節というのが やってきたとしても こわがることなんか ないんだよ」
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