学校日記

大治西小学校人権週間(校長講話) (12/2)

公開日
2013/12/02
更新日
2013/12/02

校長室の窓

 毎日の生活を幸せに過ごすには、周りの人とよい関係を保つことです。そのためには、他の人のことを、自分と同じように思うことです。自分中心で考え、うまくいかない不満や不平を他の人に求めていけば、それが必ず自分に返ってくるのです。みなさんにとっては、学級で毎日生活を同じくする友達と、どう人間関係を築いていくかです。
 今週は、「人とのかかわり方」について考えていきましょう。

以下、小6の子の作文を紹介します。
(平成21年度岐阜市人権作文 小学生の部最優秀賞)
「いじめ」
 ある日とつ然、仲が良かった友達が私のことを無視するようになりました。初めは、悪ふざけをしているだけだろうと思っていたので笑っていました。だけど、何度も何度も無視されたり、私がいつものように近づいていくと、「こっちこないでー。」とか、「さわらないでー。」と言われたり、私を残して他の場所に移動したり、そんなことが何度も続いたので、いじわるをされていることに気付きました。何でだろう、私何もしてないのに、と思いました。原因がわからなくてどうしたらいいかわからなくて、悲しくなりました。何もできなくて、とにかくがまんをするしかなくて、つらくて悲しかったです。
 だんだんいじわるの回数が増えていってすごくなやみました。はずかしいし、何とかして自分で解決しようと思って、だれにも言わないでおこうと思いました。
 またいじわるをされた時、お母さんが私の様子がおかしいことに気付きました。どうしようと思ったけど、勇気を出して言ってみました。うれしかったし、少しスッキリしました。お母さんに、
「今回のことで、人の痛みがわかる人になってほしい。一番大切なのは、自分は絶対にそういうことをしない強い心をもつことだよ。」
と言われました。私もそうしたいと思いました。それから、
「自分では気付かないうちに相手をきず付けてしまっていることもあるから、自分をよく見る、まわりをよく見る、やさしい気持ちをもつことが大切。」
とも言われました。そうだな、気を付けないといけないなと思いました。

 このような体験をして、いじめられている人のつらさや悲しさがわかりました。『いじめ』は本当にいけないことだと改めて感じました。『悪ふざけ』もいけないと思います。ふざけているだけと思っても、相手はいやな思いをしているかもしれないのです。絶対にいけないと思います。だから、自分がされていやなことは絶対にしないように心がけるしかないと思います。もしかして、だれかをきず付けてしまったら、すぐに「ごめんね。」と言えるようにしたいです。みんなにもしてほしいです。

 今は他の友達といっしょにいます。だから平気です。他の友達がいたことと、お母さんに勇気を出して相談したこと、その二つがあったから救われました。だれにも話さなければ、今ごろ一人ぼっちで苦しんでいたんだろうなと思います。だから、今いじめられていたり、きず付いてつらい気持ちでいる人達は、まず勇気を出して相談するといいと思います。私は、一人ぼっちの人やいじわるをされているような人を見たら話しかけていきたいです。すごく勇気がいることだけど、そうしたいです。近くにいてあげるだけでも、力になれると思うので、私はそうしたいです。私は、これからもっと心の強い人になりたいです。