学校日記

いいとこ探しで (7/5)

公開日
2013/07/05
更新日
2013/07/05

校長室の窓

 子とともに「ゆう&ゆう」7月号の記事の中に、とても参考になる記事があったので紹介します。

 「やさしい子育て」第4回<いいとこ探しで レッテルの張り替え> 高橋愛子(家庭教育研究所)・・・以下、抜粋して引用・・・

・・・子どもは白紙の状態で、自分のことは何も分からず、生まれてくるのです。大人の脳になる、十歳くらいまでの間に、親から毎日言われる言葉で、自分を織り、つくりあげていくのです。・・・人は周囲から与えられる言葉によって、つくりあげられていきます。わたしは、「子どもは親の言葉の作品」と思っています。
 親は子どもを思う愛情から、「そんなことをしては、社会に出てから困るから」「遅いと困るから、早くしようね」としつけをしています。しかしながら、子どもには親の愛情が伝わらず、逆に「自分はなにをするにも遅い困った子」としか入っていかないのです。自分は遅くて親にとっていけない子、だめな子だと、しだいにはっきりと、確実に暗示がかかり、自分像を描いていきます。自分の姿を自分自身と思うことは、日常のふるまいも、そのように演じていくのです。・・・
・・・幼いうちに自分に喜びを感じ、自分を好きになっている子どもは、自然に、自分に誇りをもち、安心して自分を育てていけます。この土台、根っこを十分に育てられれば、芽が出た時、多少の厳しい環境にも耐えることのできる、たくましい根っこの持ち主になれるのです。

・・・今は、多くの男の子は幼い時期、育つ過程の時間差を無視されたために、大人の男性として育ちあがる前に気力を失い、意志の弱い、本来の男性の宝物である強力な闘争心、向上心、耐久力、体力などもち合わせない日本男子が増えてしまっているのです。・・・

※ 子育て(家庭教育)、学校教育においても示唆に富む内容です。子どもが幸せに、喜びで生きていけるように、育てていくために、私たちはしつけているのです。

  (校長)