卒業式 式辞 (3/19)
- 公開日
- 2013/03/21
- 更新日
- 2013/03/21
校長室の窓
・・・略・・・
さて、6年生のみなさん、「卒業」おめでとう。ただいまみなさんに手渡した卒業証書は、小学校をりっぱに卒業した証です。みなさんの顔を浮かべながら一人一人名前を書きました。その一枚の卒業証書には6年間の様々な思いが込められているはずです
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また、○○くんと一緒に過ごした6年間は、ともに人として学ぶことが多くありました。○○くんが大変な手術を弱音を吐かず乗り越え頑張る姿から勇気をもらいました。雨の中、一部屋に集まり盛り上がった林間学校のキャンドルファイアー、カッパを着て見学した雨の修学旅行、旅館での楽しい一時。いつも○○くんと共に生活できました。
今、さまざまな思い出が走馬燈のようによみがえってきます。
みなさんと校長室で給食を食べながら、将来の夢・目標を語り合いましたね。総合的な学習として自分の将来について考え、発表もしました。一人一人がしっかりした夢・目標を持っていることに感心し安心もしました。最近は若者のニート・フリーターといった社会問題がある中ですが、西小卒業生の皆さんは、堅実に着実に努力をして、自己実現を目指してください。社会に貢献できる人材として必ずや育ってくれることと確信しています。
話は変わりますが、二年前に東日本大震災を被災した宮城県女川第一中学校二年生の「女川中学生の訴え」というタイトルの新聞記事を読みました。その中に次のような文章がありました。「再びやって来ると言われる千年後の命を守るため、実現したいことが三つあります。千年後の大震災の前にいる私たちが、千年後の人々の命を守るために何をすべきかを考えながら、一日一日を大切に生きていきたい。三つの津波対策は、まだまだ夢の段階です。でも、あの日、この夢を実現させる唯一の源である大切な命を守っていただき、世界中の数多くの人々の支えによって今ここにいることができる一人の人間として、これからも生まれてくるすべての人の幸福のためにも、ぜひ三つの夢を実現したい。」 と述べています。
辛い生活をしている中、地域のことや千年後の将来のことを、こんなにも深く考えている中学二年生がいるのかと心動かされました。
これから、中学校へ進む皆さんには、新しい出会いや楽しいことがたくさん待っていることでしょう。しかし、苦しいことや辛いこともあることでしょう。もし、自信をなくし目標を見失い自分に負けそうになった時、思い出してください。西小学校で過ごした日々を、ともに学んだ友達のことを。
今、西小学校を巣立っていく君たち、大きな夢に向かって、未来に向かって、失敗を恐れず自分を信じて、挑戦してください。
くれぐれも健康に気をつけて、そして命を大切に。益々大きく成長されることを期待して、式辞といたします。
平成二十五年三月十九日
大治西小学校長