学校日記

学習発表会を通して (11/17)

公開日
2012/11/17
更新日
2012/11/17

校長室の窓

 発表会の場面場面が、未だに心に強く印象に残っています。子どもの真剣な目つき、腹の底からでてくる言葉、学年としての統一感と調和・・・そして子どもへの感謝の気持ち。
 始めの頃は、小さな声や恥じらう姿、叱咤激励の声が飛ぶ指導、気持ちの入らない練習風景が見られました。しかし、自分たちが目指す学習発表会はどうあるべきかを問いかけ、どのように変わっていくのか目標をしっかりとらえ始めると、日に日に急激に子どもたちの表情や態度が変わってきました。
 「学校行事は、子どもを成長させる」と言いますが、そこには教師の「目指す子ども像」がしっかりしていないと、感動が伝わらないものになってしまいます。教師が子どもから何を引き出し、何を伸ばし、どのように変容させていきたいか、そのねらいをもっていない限り、成長は望めません。始めから素直に指導に乗るわけではありません。そこから、教師と子どもの葛藤が始まります。共に悩み、思いを伝えながら、時には反発もあり、叱ることもあり、そこを乗り越えていかない限り高みを目指すことはできないのです。教師と子どもの信頼関係ができてこそ、感動できるのです。感動の涙があるのです。
 その過程を通した子どもたちは、日常の生活の中でも一歩成長した視点から、自分を見つめ直すことができます。思いっきり取り組んだ子どもほど、まっすぐに成長していきます。
 今後とも、一人一人の特性・個性に応じて、教育活動を進めていきたいと思っています。